広東省人力資源・社会保障庁の就業サービスセンターの責任者によると、珠江デルタの出稼ぎ労働者の80%は17歳から27歳で、出稼ぎを「視野を広げチャンスを見つける手段」と考える人が多いという。
広州大学広州発展研究院が行った調査によると、1代目の出稼ぎ労働者の80%-90%は給料を実家に仕送りしていたが、新世代の出稼ぎ労働者の65%―70%は収入を自分の飲食や衣服、交通などに充てており、給料を家に仕送りする人は珍しい。親の世代が「生存型」だったのに対し、新世代の出稼ぎ労働者は「発展型」で、生計を立てるのは彼らの主な動機ではなくなっている。
広東省東莞でアルバイトをしている広西チワン族自治区出身の廖婉怡さんの月収は1500元で、家にお金を送ることはほとんどない。理由は「親たちがいらないと言うから」。両親は田舎で野菜や果物を栽培したり、地方でアルバイトしたりし、年収は合わせて1-2万元もある。しかも、今は農村にも社会保険があるため、将来の心配をする必要はない。そのため、廖さんはほとんどの給料を貯蓄し、数年後に故郷で洋服店を開くことを計画している。
「見識を広める」と言えば、湖南省益陽市の24歳の鐘艶さんが感慨深い。彼女はスタイルがよく、顔立ちがきれいで、おしゃれだ。鐘さんは自分を「大都市に咲く山菊」に譬えている。現在、上海のあるホテルで会計を担当しており、仕事は長沙市ほど楽ではないが、「視野は広がった」と話す。
「チャイナネット」 2010年2月23日 |