温家宝総理の政府活動報告（2010年）
温家宝総理の政府活動報告（2010年）。
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代表のみなさん
われわれは「一国二制度」、「香港人による香港統治」、「澳門人による澳門統治」、高度の自治という方針を揺るぐことなく貫徹し、香港、澳門が長期的な繁栄と安定を保つよう全力をあげて支援していく。香港の国際金融、貿易、海上輸送センターとしての地位を固めるとともにさらに引き上げ、優位性のある産業を発展させ、新たな経済成長分野を育成することをバックアップする。澳門地区の観光、リクリエーション・レジャー産業の拡充をサポートし、経済の適度な多元化を促進する。珠江デルタ地区の改革発展計画要綱を真剣に実施し、香港・珠海・澳門ブリッジなどの地域にまたがる大型インフラ整備及び珠海横琴島の開発を積極的に推し進め、広東・香港・澳門間の協力を深化させ、大陸部と香港、澳門の経済の連携を緊密にしなければならない。偉大な祖国は永遠に香港、澳門の強力な後ろだてとなるものである。特別行政区政府と各界の人々が心を一つにして協力し合い、包容し助け合い、共同で繁栄、安定した発展を目指していくという大局を擁護しさえすれば、香港と澳門の将来は必ずいっそう輝きを増すものとなろう。
過去の一年間、両岸関係は新しい歴史の出発点において重要な進展を遂げ、平和・発展に向けた良好な局面が現れた。両岸間の交流と協力は絶えず深まり、全面的で、双方向的な直接「三通」（通信、通航、通商）がすでに実現された。経済関係の正常化は重要な一歩を踏み出し、経済協力の制度整備は逐次推し進められている。両岸関係が引き続き改善され、発展をとげ、両岸同胞にたしかな実益がもたらされた。新しい一年において、われわれは引き続き海峡両岸関係を発展させ、祖国の平和的統一を促進する政策・方針を堅持し、両岸関係の平和・発展のメーンテーマをしっかりとらえ、絶えず両岸関係の平和・発展の新局面を切り開いていかなければならない。両岸間の経済、貿易、金融の往来を緊密にし、産業協力を深化させ、大陸部における台湾系企業の発展をサポートし、台湾同胞の合法的権益を守る。条件の備わっている大陸系企業の台湾への投資を奨励する。海峡西岸経済区が両岸間の交流と提携において、先駆的かつ試行的な役割を果たすことをサポートする。両岸経済協力枠組協定（ECFA）の協議・締結を通じて、互恵・ウィンウィンを促進し、特色ある両岸経済協力メカニズムを構築する。文化、教育の交流を拡大し、共同で中華文化を発揚する。両岸間の民衆と社会各界の交流を強化し、両岸関係の平和・発展の成果をともに分かち合い、いちだんと両岸関係の平和・発展を推進する共通認識を高めていく。大陸部と台湾が同じく一つの中国に属することを堅持し、両岸関係の平和・発展という政治的基礎を強固にし、両岸の政治面における相互信頼を強化する。すべての中華民族の子孫が心を合わせて協力すれば、祖国の完全統一という偉業が必ず実現されるものとわれわれは確信している。
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