(3)求人難、市場は否応なく経済モデル転換へ
求人難という発展の曲がり角に到達し、労働力コストが上昇したことが、中国の経済発展モデル転換の重要なエネルギーとなっている。ある資料によると、2010年に国内の多くの都市で最低賃金が引き上げられ、平均で22.8%増加した。ここから、中国の安価な労働力の時代はすでに終わりつつあり、長年にわたる安価な労働力に頼っていた経済発展モデルはもはや維持できなくなったことがわかる。
具体的にいうと、戦略的な新興産業、サービス産業、インフラ産業の発展に力を入れて、新しい経済の成長源を育成するとともに、ローエンド産業のミドルエンド・ハイエンド産業への転換を達成させ、世界のバリューチェーンにおける競争力向上をはからなくてはならない。