全国政協は5日、温家宝総理が午前に行った政府活動報告について午後の各界別グループ討論で話し合った。教育の公平性、医療改革、エネルギー問題などが関心の的となり、熱い議論が交わされた。清華大学学長の顧秉林常務委員は大学の分布が合理的でないと批判。北京市眼科研究所所長で首都医科大学附属北京同仁病院副院長の徐亮委員は医療価格システムの問題を特に取り上げた。
顧氏は「現在の中国の大学の分布構造は合理的でない。大学は少数の都市に集中しすぎている。これは中国が高等教育大国から高等教育強国へと発展する上でマイナスであり、こうした状況は段階的に変えていかなければならない」と主張。社会的に大きな議論となっている「世界一流の大学の建設」については「どうあろうと、世界一流の大学を作ることは中国の大学教育に課せられた1つの明確な目標でもある。(この目標が)なければ、大学教育の発展は方向性を失う」と指摘した。
顧氏はまた「現在社会的非難を最も浴びている幼稚園の入園難、小中高の入学難は、解決が差し迫って必要な時期にさしかかっている。早急に包括的な解決策を講じなければならない」と指摘した。
「人民網日本語版」2011年3月6日