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ダライ集団「亡命政府」の現状分析
発信時間: 2008-04-28 | チャイナネット

 

ダライは政教一致の「国家元首」

立法機関「チベット代表者議会」、行政機関「カシャック」、司法機関「最高裁判所」――。中国蔵学センターの畢華・副総幹事は「ダライ集団の『亡命政府』は西側諸国の三権分立形式を真似て各機関を設置しているが、その頂点は依然としてダライ・ラマであり、『政教一致』の本質に変わりはない」と指摘する。

畢・副総幹事によると、「政教一致」体制の下でダライ・ラマは神権統治の代表であり、「亡命政府」の「憲章」も彼を最高政教指導者としていることは、「政教一致」の枠組下の「亡命政府」が、表面上はいわゆる「民主政治」と「三権分立」を実施しながら、事実上は宗教的・封建的色彩を濃厚に帯びていることを示すものだ。「宗教上の生まれ変わりで神権統治を代表するラマが、民権の代表、民主の闘士と崇敬されても、まだ滑稽ではないのか?」――。

専門家は「ダライ集団では『チベット代表者議会』とその議長、『カシャック』と各『カロン』は、いすれもダライの命令に従い、ダライに属さなければならない。ダライは『神王』にして『君主』であり、『カロン』と『代表者議会』のすべての決議と人事への最終決定権を握っている。ダライには『チベット代表者議会』の停止・延期・あるいは繰り上げ招集の権限もある」「『亡命チベット人憲章』は政治と宗教を管理・主宰するすべての最高権力をダライに与えている。まさしく『チベットが古来形成してきた政教一致の伝統』制度の特徴だ」と指摘する。

ダライ本人は宗教者であると同時に、行政上の「国家元首」でもある。「チベットの完全な独立」を堅持するダライの長兄と弟も活仏であり、ダライ集団で重要な役割を演じている。

歴代「チベット亡命政府」でも多くの僧侶が重要なポストに就いてきた。現在の「亡命政府」の首席「カロン(大臣)」サムドンも活仏であり、宗教・文化「カロン」のトゥプテン・ルングリックも僧侶だ。「これが『政教一致』でなくして何なのだ?」と専門家は指摘する。

四川蔵学研究所の専門家は、ダライ集団の「亡命政府」は外衣は現代の西側資本主義国の制度で、核心は中世の「政教一致」体制という、矛盾した混合体だと指摘する。

「人民網日本語版」2008年4月28日

 

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