日本を公式訪問中の胡錦涛国家主席は7日、中日関係の発展を後押しする上で6つの提案をした。それに対し福田康夫首相は中国側と共同で努力し、今回の訪問を契機に両国関係の継続的な発展を進めていきたいとの考えを示した。「中国新聞網」が伝えた。
6つの提案は次の通り。
一、 中日関係の政治的基礎固め。両国は「中日共同声明」など3つの政治文書にある各原則を厳守し、歴史を直視し、未来に向かう精神で、歴史問題や台湾問題など敏感で重要な問題を適切に処理し、両国関係の政治的基礎を守る。
二、 戦略的な相互信頼の強化。両国は互いを長期的な協力パートナーとみなし、平和的な発展を支持し、相手国の重大な関心を配慮し、双方の相違点は対話や協議を通じて処理するよう堅持する。
三、 互恵協力の強化。両国は経済の相互補完のメリットを十分に発揮させ、新たな重点協力分野や協力事項を検討、中日間の経済・貿易協力関係が量から質への飛躍を果たし、中日関係を発展させる物質的な基礎を固める。
四、 両国国民の感情を増進。両国は中日関係の長期的な発展に目を向け、各方面・各ルート・各分野の人的交流を根気強く推進し、両国国民、特に青少年の相互理解と友情を育み、中日友好の社会的な基礎を固める。
五、 各分野の協力体制を構築。両国は絶えず政府・政党・立法機関・経済・文化・防衛事業などの分野における交流・協力体制を整え、長期健全な両国関係の安定した発展の枠組みを構築し、中日関係の発展に有力な体制保障を提供する。
六、 国際・地域事業における協力拡大。両国はアジアを中心とした戦略的な協調・協力を強化し、共に東北アジアの平和メカニズムの構築とアジア地域協力を後押しし、共にアジアの振興に尽力し、共に世界的課題に対処する。
「人民網日本語版」2008年5月7日