▽協力
六、双方は、以下の5大分野において、対話と協力の枠組を構築し、協力していくことを決定した。
(一)政治的相互信頼の増進 ・両国首脳の定期相互訪問のメカニズムを構築し、原則として1年おきに互いに訪問し、国際会議の場でも会談を頻繁に行う。 ・安全保障分野におけるハイレベル相互訪問を強化し、各レベルの対話及び交流を促進し、相互理解と信頼を一層強化していく。
(二)人的、文化的交流の促進、及び国民の友好感情の増進 ・両国のメディア、友好都市、スポーツ、民間団体の間の交流を幅広く展開し、豊富で多彩な文化交流及び知的交流を実施していく。 ・青少年交流を粘り強く実施していく。
(三)互恵協力の強化 ・エネルギー、環境分野における協力が我々の子孫と国際社会に対する責務であるとの認識に基づき、この分野における協力を重点的に強化していく。 ・貿易、投資、情報通信技術、金融、食品及び製品の安全、知的財産権の保護、ビジネス環境、農林水産業、交通運輸及び観光、水、医療など幅広い分野で互恵協力を実施し、共通利益を拡大していく。 ・中日ハイレベル経済対話を戦略的角度から効果的に運用していく。 ・共に努力し、東中国海を平和、協力、友好の海とする。
(四)アジア太平洋地域の発展への共同貢献 ・北東アジア地域の平和と安定に共に力を尽くし、6カ国協議のプロセスを共に推進する。双方は、日朝国交正常化が北東アジア地域の平和と安定に重要な意義を有すとの認識で一致した。中国側は、日朝が諸懸案を解決して国交正常化を実現することを歓迎し、支持する。 ・開放性、透明性、包含性の原則に基づき、東アジアの地域協力を推進し、アジアの平和、繁栄、安定、開放の実現を共に推進する。
(五)グローバルな課題への共同貢献
「人民網日本語版」2008年5月8日