胡錦涛主席は8日、福田康夫首相、中曾根康弘元首相と共に、東京の早稲田大学で開催された、「日中青少年友好交流年」の開幕式に出席し、卓球を披露した後、会場にいた数十人の中日の青年に向けて以下のように述べた。
「私はこの20年、ずっと両国青少年の友好交流を促進してきました。これは両国の青少年が、両国の未来と希望を代表していると確信しているからです。今、友情の種をまけば、今後必ず中日友好の花束になるに違いありません。私は中日両国国民の友情が、世々代々にわたって発展し、中日の戦略互恵関係がますますよくなることを心から祈っています」。福田首相も含め、会場にいた人たちは、胡錦涛国家主席のこの言葉に大きな拍手を送った。
また胡主席は、「少し腕前をためすだけ」と卓球に参加した。しかし早稲田大学の学生でもある福原愛選手が、「また責められた」というほど、胡主席の実力は福原選手の予測を超えていた。それを見ていた周りの人たちも、胡主席の効果的なスマッシュや、変化に富んだ戦術に驚き拍手を送った。胡主席の戦術に戸惑った福原選手はミスを連発し、それをそばで見ていた王楠選手は思わずそこに参加して胡主席と対戦した。
ずっとそばで見ていた福田首相は、「私はやらなくてよかった。胡錦涛主席の卓球は非常に戦略的ですばらしかった」と話し、福原選手や王楠選手もとても素晴らしく、レベルの高い卓球を見たと話した。先日までは、福田首相は王楠選手、胡主席は福原選手とダブルスを組むのではないかと言われていた。
両国トップの審判員をするはずだった日本卓球協会の木村興治副会長は、「胡主席はとても積極的で攻撃型です。反応がとても速くて、スマッシュも効果的で、実力は選手並みです。本当に胡主席の卓球はすばらしい」と話す。
何十年も中日青少年の卓球交流事業に携わってきた木村会長は、週に一度卓球をする日本人の愛好者は198万人もおり、今回の特別な卓球交流が、中日両国国民、特に若者の友情を深めることができ、中日両国の未来がより明るくなることを願っていると語った。
写真は
「チャイナネット」2008年5月9日