胡錦涛国家主席は8日、河野洋平衆院議長、江田五月参院議長と東京でそれぞれ会談した。胡主席の発言の要旨は次の通り。
2000年余りの歴史の大河の中で、中日両国民は友好的に往来し、中日友好の歴史的伝統を築いてきた。これは私たち双方が共有する貴重な財産だ。1972年の国交正常化以来、両国関係は長足の進歩を遂げ、両国と両国民に確かな利益をもたらし、アジアの平和・安定・繁栄に貢献してきた。これは国際社会にあまねく歓迎されている。中日の戦略的互恵関係の発展は、両国と両国民の根本利益に合致し、アジアと世界の平和・安定・繁栄にプラスだ。双方は共に努力し、戦略的相互信頼を増進し、互恵協力を深め、人的・文化的交流を拡大し、アジアの振興を促し、グローバルな試練に対処し、戦略的互恵関係を共に推進しなければならない。
中国の全国人民代表大会と日本の国会による定期交流制度は、両国の政治的な意思疎通の強化、中日関係の改善と発展の推進に積極的な役割を果たしている。双方がこの制度を通じて交流を強化し、若手を中心に両国の政治家の相互理解と友情を不断に深め、中日関係の長期的で健全な安定した発展の推進により大きな役割を果たすことを希望する。
北京五輪は中国国民のみならず、日本国民を含むアジア諸国民と世界諸国民のものだ。河野洋平議長が「北京五輪を支持する議員連盟」の設立を自ら呼びかけ、会長に就任したことを、私は高く称賛する。中国の政府と国民は国際社会との約束を適切に履行し、国際オリンピックの大家族と共に努力し、北京五輪を特色ある、レベルの高いスポーツの祭典にする。
写真(1):河野衆院議長と会談する胡主席
写真(2):江田参院議長と会談する胡主席
「人民網日本語版」2008年5月9日