中国外交部の楊潔チ部長は15日、ロシアのラヴロフ外相とインドのムカジー外相と共に、ロシアのエカテリンブルクで行われた中露印3カ国外相会議に出席した。3カ国の外相は、国際と地域の問題における意思疎通と強調を強化し、3カ国の実務的な協力を深めることについて、多くの共通認識を達成した。「新華網」が伝えた。
3カ国は、共に長い歴史を持ち急速に発展している国として、3カ国間の協力を強化し、共同発展を追求し、世界と地域の平和・安定・安全の維持に積極的に尽力したいとの考えで一致し、▽調和的で安定した多極的世界の建設に力を尽くす▽国際関係の民主化と国際秩序のよりいっそう公正で合理的な方向への発展を推進する▽国連改革・気候変動・食糧安全・テロ対策・薬物密輸・国際犯罪・アフガン問題・イラン核問題・朝鮮核問題・中東問題などでの3カ国の対話と協調の強化に力を尽くす▽農業・災害対策・医薬衛生などの分野での協力を強化する▽企業間の連係を強化する▽学術界の往来と対話を深める▽人文領域での交流を深める――ことで同意した。
ロシアとインドは、北京五輪を支持することを重ねて明言し、大会成功に努力したいとした。また両国は、四川大地震への見舞いを表し、全力で支援したいと述べた。中国とロシアは、インドで起こったテロ事件への見舞いを表し、いかなる形のテロにも反対すると重ねて述べた。3カ国の外相は会議後、「中華人民共和国・ロシア連邦・インド共和国外交部長会議共同コミュニケ」を発表し、共同記者会見に出席した。
写真:ロシアのエカテリンブルクで15日、記者会見に出席した3カ国の外相
「人民網日本語版」2008年5月16日 |