胡錦涛国家主席は8日午後、主要8カ国(G8)と発展途上国との拡大首脳会合に出席する、インドのシン首相、ブラジルのルラ大統領、南アフリカのムベキ大統領、メキシコのカルデロン大統領と札幌市内で全体会合を開いた。5カ国首脳は会合後、政治声明を発表した。
声明は「人類は正念場となる歴史的な十字路に立っている。グローバル化と人類の生活水準の革新・向上は未曾有の潜在性を秘めている。同時に、世界の平和と安全、持続可能な発展が直面するリスクと試練も未曾有のものだ。世界経済の減速は主に金融面の不確定性に現われ、保護貿易主義の害は存在し続け、食糧価格は急騰し、エネルギー市場は持続できず、気候変動は更に新たな脅威をもたらしている。こうした要素の相互作用により、国際情勢は複雑性を増している」と指摘。「各国の相互依存度は高まっており、総合的・協調的な方策を講じて、これらの世界的な試練に共同で対処していく必要がある。われわれは各国および世界の発展と繁栄の可持続性を確保しなければならない。これはわれわれの代の歴史的な課題だ。この基本目標を達成するため、われわれは協調と協力を通じて環境にも配慮する公平な成長を実現し、国際協力の形で共有の責任を担っていかなければならない」と強調している。
「人民網日本語版」2008年7月9日
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