外交部の定例会見で4日、劉建超報道官が記者の質問に答えた。
――世界貿易機関(WTO)のラミー事務局長は、今月ジュネーブでドーハ・ラウンド交渉を開始するか否かをまだ決定していないが、中国は協議の現状を見て、現在が交渉開始に適切な時期だと思うか。イエスの場合、年内の合意締結は可能と思うか。
国際社会は今、世界的な金融危機への対応の面でたゆまず協力を強化すべきだ。先月開催されたG20サミットとAPEC首脳会議は、ドーハ・ラウンドの年内の大枠合意を推進するためにいずれも力強いシグナルを発し、交渉に新たな動力を加えた。中国の指導者も席上、ドーハ・ラウンドへの積極的な参加に関する立場を再確認し、出席各国と共にドーハ・ラウンドの早期成功への支持を約束した。
最近中国はWTOのハイレベル会議に省クラスの代表団を派遣し、交渉推進への決意と誠意を形にした。現状から見るとドーハ・ラウンドの年内妥結はきわめて困難だが、責任ある大国として、中国はこれまで同様に積極的に交渉に参加し、引き続き建設的な役割を発揮し、各国と共に心を1つに協力し、過去7年間の交渉の成果を固め、またこれを踏まえたうえで包括的でバランスある成果を実務的に推進していく。
「人民網日本語版」2008年12月5日 |