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米国、中国を必要な時に矢継ぎ早に出す愚策
発信時間: 2010-02-25 | チャイナネット
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米国時間2月21日付けの『San Francisco Chronicle』誌に、「米国、中国を必要な時に矢継ぎ早に出す愚策」という文章を掲載した。主な内容は次の通り。

 

主動的な接触は奏効せず。明らかな敵対関係も効果上がらず。このように、オバマ大統領は唯一残された最後の手段でイランに核兵器開発を放棄するよう説得してきた。「次は制裁だ」と、オバマ氏は宣言する。が、制裁も効を奏することはないだろう。国連安全保障理事会は前後して3件の制裁案を採択したが、いずれもロシアと中国によって帳消しとなった。今回、ロシアはついにイランに対し堪忍袋の緒が切れた。こうして見ると、強硬な制裁を採択するには、中国に協力するよう説得することが必要だ。そうでありながら、現在、オバマ氏が北京を遠ざけようとしているのはなぜか。

例えば、オバマ大統領がまさにこのカギとなる時を選んでダライ・ラマと会談したことに、中国高官が怒りを抑えることができないのはなぜか。オバマ大統領がまさにこのカギとなる時に中国に対し貿易戦争を仕掛け、鋼管やリボン、電気毛布に反ダンピング税を課したことで、北京が米国の家禽類製品に対する関税を追徴課税したのはなぜか。オバマ大統領がわざわざこうした時に公然と中国指導者に圧力をかけ、中国側に人民元レート引き上げを要求したのはなぜか。これらは問題になってすでに久しく、交渉は多年にわたる。さらに、ワシントンがわざわざこの機に台湾に軍用ヘリコプターと防衛システムを売却する決定を発表したのはなぜか。周知のように、これ以上に北京を憤らせるものはない。中国軍関係者は、中国は米国債を「投げ売り」することで報復し、米経済を動揺させることができるとも警告している。

これ以上に面倒なことがあるだろうか。こうしたすべてが発生した際、その他の国はいずれも外交官を北京に派遣し、中国の指導者に制裁に反対しないよう要請するだろう。もちろん、米国と中国との関係は多方面にわたる。愚か者こそが二国間問題のどれをも対イラン制裁という共通認識と関連づけようとするものだ。一方、オバマ政権の現在の行動は、両国関係をこの10年余りで最低ラインまで落ち込ませてしまった。

実際、イラン制裁という問題が出て以来、中国のこの問題に対する立場は終始一貫している。即ち、対話と交渉を通じてイラン問題を解決する。中国にこうした姿勢を緩和させるのはかなり難しく、ワシントンの現在の所作所為がこうしたすべてを一段と難しくさせている。(文=チャオアー・ブルックリー)

「チャイナネット」 2010年2月25日

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