温家宝総理(中共中央政治局常務委員)は23日の第3回クリーン政治活動会議で、「今年わが国は改革・発展・安定に向けて重い任務を抱えている。各級政府は反腐敗・清廉提唱に関する中央の各計画を真剣に実行に移し、抜本的対策と個別対策を併せて行い、総合的な管理を行い、処罰と防止を並行して進め、防止を重視し、重点分野と要の部分を突破口に、制度整備を強化し、行政の権力運用に対する監督や制約を強化し、反腐敗・清廉提唱活動の新たな成果を促さなければならない」と強調した。
温総理は「過去1年来、国務院各部門と各級政府は反腐敗・清廉提唱に関する中央の計画を全面的に実行に移し、成長維持、民生維持、安定維持という柱をしっかりと押さえ、クリーンな政治の建設と反腐敗活動において新たな成果を上げた。だが、いくつかの分野で腐敗は依然多発し、不公平な法執行、行政の不作為や乱れた作為といった問題が比較的目立ち、形式主義や官僚主義が深刻だ。こうした問題をもたらしている深いレベルの原因は、権力の過度の集中と効果的な制約の欠如にある。鍵となるのは、整備されていない制度や、しっかりと実行されていない制度があることだ。反腐敗・清廉提唱の取組みを強化し、制度を整えることが重要だが、制度の執行力や拘束力を高めることはさらに重要だ」と指摘。今年必要な重点的取組みとして以下の7点を挙げた。
(1)政府投資事業や公共資金への管理・監督の強化
(2)予算制度の整備、予算の公開・透明性の推進
(3)国有企業や国有金融機関での反腐敗・清廉提唱の取組みの強化
(4)行政手続の制度建設の強化
(5)政治風土建設の強化
(6)指導幹部の廉潔・自律の強化
(7)法律・紀律違反への断固たる調査・処分
「人民網日本語版」2010年3月24日