オバマ米大統領は5日、「核戦略体制の見直し」(NPR)を発表し、核拡散防止条約(NPT)を遵守する非核保有国に対して核兵器を使用しないことを明確に約束した。「新京報」が伝えた。
■生物・化学兵器による攻撃を受けても核を使用せず
オバマ大統領は「ニューヨーク・タイムズ」紙の取材に対し、「NPRで政府は核兵器の使用条件をさらに制限し、NPTを遵守する非核保有国には核兵器を使用しないと約束している。たとえこれらの国々が生物・化学兵器で米国を攻撃をしたり、サイバー戦を発動したとしてもだ」と述べた。
一方で、イランや朝鮮等、NPTに違反、あるいはNPTから脱退した国は核兵器不使用の対象国から除外する方針も表明した。
NPTは▽核保有国から非核国への核兵器あるいはその他核爆発装置の譲渡の禁止▽非核国による核兵器の開発、受け入れ、取得の禁止▽核軍拡競争の停止▽核軍縮の推進??などを定めている。
米国のゲーツ国防長官、クリントン国務長官、チューエネルギー長官、マレン統合参謀本部議長は6日、国防総省で記者会見を開き、NPRを正式に発表。核兵器の削減、新たな核兵器の開発停止、国家安全戦略における核兵器の役割の引き下げを発表したが、核兵器の専制不使用は承諾していない。
「人民網日本語版」2010年4月7日