アメリカのオバマ大統領とロシアのメドベージェフ大統領は8日、チェコの首都プラハで新核軍縮条約に調印した。それをうけて、フランス、ドイツ、スイスなどの国や、国連、IAEA・国際原子力機構などの国際組織は、それぞれ談話や声明を発表し、アメリカとロシアが攻撃性のある戦略武器をさらに削減し抑制するのに同意したことについて歓迎の意を表した。
国連のパン・ギムン事務総長は、声明の中で、「アメリカとロシアが調印した新核軍縮条約は、国際社会の核軍縮において一里塚である。ロシアとアメリカが引き続き核兵器の削減に努力するよう期待する」と語った。
国際原子力機構の天野之弥幹事長は、新核軍縮条約に歓迎の意を表し、平和かつ安全で、核兵器のない世界へ踏み出した一歩だと述べた。
ドイツのウェスターウェレ外相は、条約の調印はアメリカとロシアの核大国が核軍縮の責任を担う決心の表れだと語った。
フランスのクシュネル外相は、「アメリカとロシアが世界の95%の核兵器を持っている。両国が核兵器削減に取り組むのは、国際社会の核軍縮に重要な意義がある」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」2010年4月10日