資料写真 南中国海の上空で空中給油の訓練をする中国海軍航空兵j-8D戦闘機
英字紙『ジャパンタイムズ』は5月9日、「北京が南中国海に解放軍を投入」という見出しの文章を掲載した。中国が南中国海で自信を高めるにつれ、ASEANが統一戦略を構築できないという状況下で、日本や米国、インド、オーストラリアを含む関係国は、中国を制止するのがより難しくなっていることに気付いている。『環球時報』が伝えた。
南中国海の80%の領有権保有を何度も主張し、中国はもっと自負になるのではないか。最近の発展から、間違いなくそうであることがわかる。日本、米国、インド、オーストラリアなど、中国と密接に関わっている大国は、現在の動きに大いに注目している。
中国海軍は先月、南中国海に兵力を派遣し軍事演習を行い、日々力をつける海軍の作戦能力をはっきり示した。3週間近くに及ぶ今回の演習には中国のもっとも先進的な艦船も参加し、中国の艦隊は南沙諸島海域に進入した。また、戦闘機も隠密行動や夜間飛行、空中給油、レーダー妨害、模擬爆撃・襲撃などの飛行演習を行った。
中国漁政部門は2週間前、南沙諸島内部と周辺で作業する中国漁船を保護するため、定期巡回を開始したことを明らかにした。中国南海区漁政局の責任者は、「同区域で中国の艦船を保護することは、中国が同海域の主権を握っていることを知らせるのに役立つ」と話す。中国海軍が南中国海に軍事力を投入し実力を示したのと同時期に、別の中国艦隊は日本の南の太平洋海域に進入した。