いかに大国の「軍事ソフトパワー」を増強させるか

タグ: 軍事 米国 ソフトパワー

発信時間: 2010-05-19 16:46:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「軍事ソフトパワー」とは、軍事理論や政策制度のメカニズム、軍事科学技術、軍事訓練、軍事管理、軍事文化、軍事外交、軍事宣伝など、様々なリソースを創造的に開発し、自らの結束力や敵に対する脅威、友人や第三者に対する感染力を成すもので、人々の考えや気持ちに影響し変えるソフトな力であり、軍事実践、特に作戦実施では重要な役割を担っている。

外国の軍隊は特にこの「軍事ソフトパワー」の増強を重視している。米国は朝鮮戦争やベトナム戦争、最近の数回の局地戦のあとその教訓を深く省み、軍事行動に合わせた「軍事ソフトパワー」の概念を打ち出して、次のいくつかの面で実施している。

1.ソフトパワーとハードパワーの共同発展を重視する。兵役制度の改革や作戦理論の革新、訓練のレベル向上を通して、武器装備や人員などのハードパワーの効果をよりよく発揮させる。

2.世論や宣伝を重視する。米軍の「合同作戦要綱」の中では、「メディアが流す大量の報道は、すばやく大衆や政治界の世論の方向を変えることができ、戦略決定に重要な影響を与える」と強調している。最近の局地戦からみると、米軍は健全なメディア機関を通じて、多方面から同時に世論の方向を掌握していた。

3.愛国主義を中心とした軍人の価値観の育成を重視する。西側の軍隊は、愛国心や民族の優越感が軍人資質の重要な要素であり、部隊の士気の重要な源だと考えている。ドイツや日本などの軍隊も、かつては愛国主義教育を精神教育の基礎としていた。

4.強気で弾力性のある軍事外交を行う。米国などは軍事外交の政策を積極的に推し進めている。そして絶えず軍事同盟関係を強化し、関連国や関連地域のために軍事援助をして、頻繁に合同軍事演習を実施している。

新しい時期に入った今、中国の軍隊は近代的な国防や軍事発展の特徴を結合し、目の前にある戦略的なチャンスを捕らえて、大いにソフトパワーの建設を強化している。中国の特色ある「軍事ソフトパワー」理論とシステムの構築、文化大国としての軍事文化のソフトパワーを築くことは今後の重要な課題である。

「中国網(チャイナネット)日本語版」 2010年5月19日

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。