参議院選挙が7月に行われ、この選挙では今後3年の政権を握る民主党が参議院で多くの議席を獲得できるかが決まり、民主党が政治改革を順調に行えるかを大きく左右することになる。党内外から民主党党首への批判が嫌と言うほどあり、鳩山首相は2日に辞任を表明したが、まもなく行われる参議院選挙に面し、民主党の先行きはまだ楽観視できない状況だ。
まず、連立政権の解体が事実となった。社民党の福島瑞穂党首は、「鳩山首相の辞職は沖縄の声を無視した結果。首相が辞めても、辺野古と決めた日米共同声明を変えない限り、社民党の立場は変わらない」と述べた。
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社民党は小さい党だが、国会では「重要な少数」という立場を発揮している。社民党の議員は12人、うち衆議院議員は7人、参議院議員は5人。民主党は参議院で単独過半数を占めていないため、国民新党、社民党と連立を組み、参議院での保有議席数を多くする必要がある。また、社民党が連立政権を離脱後、民主党や国民新党などが樹立する連立政権は参議院242議席中の122議席しか占めず、極めてもろい状態だ。さらに重要なのは、以前のパートナーである社民党と民主党は共同で参議院選挙に多くの候補者を立てており、社民党支持者も民主党にとっての重要な票田であることだ。社民党が連立政権を離脱後、民主党は参議院選挙で重要な支えを失い、民主党にある程度の混乱をもたらすことになる。