2つ目に、新しい幹部らが1カ月以内に向きを変えるのは比較的難しい。日本のメディアが5月末から6月初頭に行った国民調査によると、民主党の支持率は自民党とほぼ同じ数字まで下がり、一部のメディアの調査では自民党を下回った。これは数カ月前にはまったく想像できなかったことだ。人事面で、民主党が新しい首相と幹部を立てても、その人選が現在の管直人氏や岡田克也氏などの範囲を超えることは難しく、国民に「驚喜」を与えることは難しい。政策面では、鳩山首相は任期中、国民の支持を獲得しマニフェストを実行するため、子ども手当てなどの多くの政策を実施した。後任に残した政策の選択余地と財政余地は限られ、民主党の新党首が1カ月以内に重大な政策を打ち出す可能性は小さい。
3つ目に、民主党が参議院選挙で失敗すれば、後任の首相は非常に困難な局面に立たされる。民主党が今回の参議院選挙で単独過半数、または国民新党との連立で過半数を獲得できなければ、向こう数年は野党が多数を占める参議院となり、政策の選択を大幅に制限することになる。
民主党がいかなる方法で今回の参議院選挙に臨んでも、満足のいく結果を得るのは容易なことでなく、民主党の執政は厳しい道のりとなることが予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月3日