文=『世界軍事』編集長 陳虎
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6月14日、欧州国防展が開幕した。この陸上・航空総合の軍用装備品業界最大・最重要の展覧会に、中国企業が初出展している。中国製軍用装備品の利点はいかなる点にあるのであろうか。
資料写真
まず第一に伝統という点である。中国製品は良品質でかつ低廉である。ユーザーとしては、当然のことながら、できる限り安価で、かつ信頼できる有用な製品を買い求めたいであろう。製造業が高度に発達した今日において、このような製品をどこに求めればよいであろうか。中国企業ならばこのような製品を提供することが可能である。
第二に装備品のカバーする範囲が広いという点である。実際に、展示品の相当部分はハイテク商品ではなく、軍服・兵站部用品・防弾チョッキ・ヘルメットのみならず、軍服につける階級章その他の徽章に至るまで、ありとあらゆる装備品が出品されている。欧米メディアの表現を借りれば、今回出展される製品はまさに「手錠から戦車まで」といえる。このような装備品生産の面においては、中国企業の優勢は明らかである。
第三に、中国の軍用装備品製造企業の利点を論ずる以上、いわゆるハイエンド製品についても言及せざるを得ないだろう。多くの人々が、中国は先端兵器の研究開発技術においては遅れをとっていると考えている。