米当局が摘発したロシア人スパイ団事件はスパイの交換という形で幕引きが行われたが、4日足らずでまた新たな動きが見られた。米捜査当局は13日、ロシアのスパイ網を捜査する過程で、12人目のロシア・スパイ容疑者を拘束、同日中にも国外退去処分にすると発表した。国営中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
米捜査当局の発表によると、拘束されたのは23歳のロシア人の男性で、ロシアのスパイ網を捜査中に浮上したという。現在のところ、男の名前は明らかになっておらず、逮捕の詳細や米国での活動状況については公表されていない。
先週交換が行われたロシア人スパイ10人と比べると、男は“素人臭い”。米捜査当局の高官によると、スパイ行為への関与は弱く、いかなる情報も入手した形跡はないという。男は昨年10月、入国してすぐに米連邦捜査局(FBI)のスパイに目をつけられ、潜伏に必要な隠れみのとなる仕事を見つけた矢先に逮捕された。
男が情報を送信していたことを裏付ける十分な証拠は揃っておらず、起訴が行えないため、米国移民法違反で国外退去処分にするという。
「人民網日本語版」2010年7月15日