米市場調査会社ネルソンが先日発表した調査報告が注目されている。報告は、アジア太平洋地域全体で、製品に関するマイナスのコメントをネット上で発表することを最も好むのは中国のネットユーザーだとしている。マイナスのコメントをシェアすることが好きだと表明したネットユーザーも全世界での41%に対し、中国では約62%に達した。「中国青年報」が伝えた。
中国青年報社会調査センターが先週ネットを通じて行った調査(1万1928人が参加)では、ネルソン社の調査結果を「正しい」と考える中国ネットユーザーは41.3%、「正しくない」は29.4%、「わからない」は29.3%だった。
また、ネットで批判的な発言をしたことのある人は33.6%だった。「ネットではマイナスのコメントの方がプラスのコメントよりも多い」との回答は40.4%、「プラスのコメントの方が多い」は18.0%だけで、「半々」との回答は33.0%だった。
中国コミュニケーション大学ネット世論研究所の李未檸副所長は中国青年報の取材に「インターネットはマイナスの世論が発生しやすい場所。プラスの情報は情報の海に呑み込まれやすい。これは企業が優れた製品を生産したり、病院が難しい手術を成功させたりするのは当然だと考えられているからだ。このため人々は通常、マイナス情報のコメントをより好み、批判的なコメントが多数を占めることになる」と指摘した。
また、同研究所が今年1-7月に500件余りの社会的関心事について分析した結果、現在のネットユーザーのコメントは決してマイナスの発散だけではなく、より多くのコメントは理性的な方向へ向かっており、建設的意見を書き込む人も多いことがわかったという。
「人民網日本語版」2010年8月5日