米国は中国の何度にもわたる強烈な反対を顧みず、空母を派遣して黄海での軍事演習を決めた。これは中国の人たちの怒りを買っている。国際情報誌「環球時報」のサイト「環球ネット」が実施した、「中国の艦隊が米国の『裏庭』であるキューバを訪問すべきかどうか」というアンケートでは、約3万人が回答を寄せ、反対者は1024人、賛成者は参加者の96%を占める2万8188人だった。
賛成者:強い意志を示してこそ尊重される
賛成者の意見はこうだ。「祖国の経済が強くなり、それと同時により多くの政治や軍事手段を持ち、米国をはじめとする世界列強による恫喝や侵略に対抗するよう望んでいる。私たちは中華民族の強健な筋骨や、鉄鋼のような強い意志を示さなくてはならない。そうしてこそ私たちの国は世界の各国から尊重される」
「国が頼りにするのは間柄でなく能力で、あえて打って出ることができる決心があってこそ、打たれず尊重される。米空母は毛沢東時代に黄海に来る勇気があっただろか。毛沢東氏の原則は『私たちを負かしてから交渉する』だった」
反対者:キューバは韓国と違う
反対者たちは熱狂的な賛成者と違ってかなり冷静だ。「誰でも知っているように、強者は王で、中国はその気持ちを持っているが、実力はあるのだろうか。キューバだが、米韓は同盟国で、中国とキューバはどんな関係か。社会主義の同志、お願いだ。いつの時代だというのだろうか。まだ冷戦の思考で、だれが遠縁の親戚のために権力や勢力のある隣人の恨みを買うのか」
またあるネット利用者は「中国は今、米国と同じように強硬な手段では立ち向かえない。中国は災難が多く、米国に戦争を起こす口実を与えてはならない。今日の発展は生易しいものではなく、米国の罠にはまらず、増税して兵力を発展させるべきだ」と記している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月10日