黄海への空母派遣が示す米国の変わらぬ砲艦外交

黄海への空母派遣が示す米国の変わらぬ砲艦外交。 米国防総省報道官は先日の記者会見で、韓国西部海域(黄海)で実施する一連の米韓合同軍事演習に空母「ジョージ・ワシントン」を派遣する方針を自ら明らかにした。7月中旬の発表からは180度の方針転換だ・・・

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発信時間: 2010-08-12 15:40:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2つ目は、砲艦主義。「言うことを聞かなかったら、筋肉を見せる。再び言うことを聞かなかったら、腕力に訴え、拳を使う」----。その最も代表的な注釈は、米大統領が今年5月に承認したばかりの「米国海軍建設コンセプト2010」だ。これは米国のいわゆる「海上利益」について余す所なく述べ、強化すべき6つの中核能力として(1)前線でのプレゼンス(2)抑止(3)海上の安全(4)海上のコントロール(5)パワーの展開(6)人道救援----を挙げている。字面はなんと立派なことか!だが、いわゆる「前線でのプレゼンス」とは、米国の砲艦が世界の隅々で横暴に振る舞い、米国の安全保障のラインを黄海や南中国海を含む他人の家の前まで押し広げることだ。いわゆる「抑止」とは、「言うことを聞かないのなら殴ってやる」ということだ。いわゆる「海上の安全」とは、米国の砲艦の神聖不可侵を保証するということだ。自分の安全のみで、他人が安全でなかろうと構いやしない。いわゆる「海上のコントロール」が奉じているのは「シーレーンをコントロールする者が海洋をコントロールする。海洋をコントロールする者が全世界をコントロールする」というロジックだ。いわゆる「パワーの展開」とは、見識ある人は一目で分かるように、軍事力の展開を指す。平和力の展開では断じてない。いわゆる「人道救援」とは、米国人と米国の盟友に対して「人道」を実施し、他人には「覇道」を実施するということだ。その行動様式から、米国は依然として冷戦思考を堅持し、砲艦外交を奉じていることがわかる。こうした砲艦主義はジャングルでのゲームのルールを哲学基盤としている。その基本原理は強者が弱者を虐げ、大きい者が小さい者を欺くというものだ。皮肉なのは、武力を盲信し、砲艦のみに頼って発言したために、米国はイラク戦争やアフガン戦争で不様な深みにはまったということだ。

3つ目は、単独主義。「どれほどの国に関係するかなど構わず、唯我独尊、我が道を行く。全ては米国の利益と意志次第」----。米国の単独主義の哲学基盤はゼロサムゲームの規則だ。その基本原理は「自分が得れば、必ず他人は失う。他人が得れば、必ず自分は失う」というものだ。このため米国は事を進めるにあたって、関係方面との意思疎通や協議を好まない。ましてや相手の身になって考えるわけがない。オバマ大統領は就任以来、ブッシュ前大統領の単独主義政策と一線を画し、「スマートパワー外交」を進める方針を表明してきた。だが米韓の固執する朝鮮半島周辺海域での合同軍事演習から伝わる情報を見ると、多国間安全保障協力は見ることができず、あるのは単独の実力による対抗のみ、スマートパワー外交は示されず、あるのはハードパワー外交の誇示のみのようだ。

「人民網日本語版」2010年8月12日

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