温家宝総理は27日、国務院の「全国の法による行政事業会議」で重要演説を行い、次のように強調した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
法による行政は現代的政治文明の重要な指標だ。法律により国を治めるという基本方針を貫徹し、法による行政を推進し、法治政府を構築することは、わが党の治国・政治にとって理念から方式への革命的変化であり、わが国の政治体制改革にとって重要な一歩であり、画期的に重要な意義を持つ。各レベルの政府および全職員は法治の観念をしっかりと樹立し、憲法と法律を厳格に遵守し、厳格に法によって物事を処理し、たゆまず法治政府の構築を推し進め、新たな成果を上げなければならない。
現在、わが国の経済・社会発展は新たな段階に入った。国内外の環境はさらに複雑化し、試練も増えている。直面する新たな問題、新たな矛盾を解決するには、改革を深めると同時に、法による行政の推進を加速し、法治政府を構築することも必要だ。これは社会主義市場経済の発展における必然的要請であり、社会の公平と正義の促進を基本的に保障するものであり、政治体制改革の一部であり、汚職対策の重要な措置である。法律・法規を運用して政府・市場・企業間の関係を調整し、各類の市場参加者を法により管理し、法によってサービスを提供し、法によってその合法的権利を保護してこそ、公平な競争という良好な発展環境を創造することができる。全ての人々に平等に参与し、平等に発展する権利を法によって保障し、社会の利害関係を法によって調節し、公民の合法的権益を保護し、人々により良い基本的な生活保障と発展環境を提供してこそ、社会全体の活力・積極性・創造性を喚起することができる。平和的な建設の時代において、政権党にとって最大の危険は腐敗だ。そして腐敗のはびこる根本的原因は、権力への効果的な監督・制約が機能していないことにある。この問題がしっかりと解決されなければ、政権の性質は変貌し、政権は死を迎える。これはわれわれの直面する極めて厳しい、重大な試練だ。政府が厳格に法によって政治を行い、政府活動の制度化・規範化・手順化をたゆまず推し進めることは、権力の運営を規範化し、腐敗を防止する上での根本的な策だ。
「人民網日本語版」2010年8月30日