8月31日は米国人、イラク人双方にとって記念すべき日だ。オバマ米大統領が昨年決めたタイムテーブルに従い、この日、イラク駐留米軍は正式に戦闘任務を終了し、イラク治安部隊に任務を移譲する。米軍の人数は5万人以下に減り、来年末までに全て撤退する。オバマ大統領は「戦闘部隊の撤退はこの戦争が『終結』し、イラク自らが決定を行うようになることを意味する」と述べた。ブッシュ前大統領が2003年に発動した「イラクの自由作戦」は「天寿を全うする」わけだが、イラクは新しい曙光を迎えるのだろうか?「重慶晩報」が伝えた。
■米国はこの戦争に事実上負けた
米国が2003年3月20日にイラクに侵攻し、2010年8月に全戦闘部隊を撤退するまで、7年5カ月かかった。中国の国際軍事問題専門家・宋暁軍氏は、米軍は体面こそ保っているがこの戦争に事実上負けたと指摘する。米国人は痛ましい代償を払った上、政治的、経済的目標も達成できなかったからだ。
米側の代償
□軍人の死者4419人
□軍人の負傷者3万2000人
□戦費7630億ドル
□復興費500億ドル
イラク側の代償
□兵士の死者8000人
□民間人の死者10潤オ100万人
□難民480万人