■撤退後も行動の余地を残す米国
ブルッキングス研究所の安全保障問題専門家、マイケル・オハンロン氏は「戦闘部隊の撤退後もイラクに残る5万人という米軍の人数は決して少ないものではない。十分な装備と能力も備えており、依然として多くの目標を達成することが可能だ」と指摘する。オハンロン氏はさらに「残留部隊はこれまでに撤退した部隊と同様に殺傷兵力を備えており、名称を変えて『訓練・支援提供部隊』になっただけだ」との見方も示す。
アナリストは、オバマ大統領はイラク駐留の継続が米国の戦略的利益に符合すると考えた場合、形式を変えて2011年以降も駐留を継続する可能性があると見ている。
「人民網日本語版」2010年8月31日