「いわゆる『空母の刺客』は防衛用兵器」

「いわゆる『空母の刺客』は防衛用兵器」。 いわゆる「空母の刺客」とは一体、どんなものかということだ。弾道ミサイルは空母にとって非常に致命的な対抗兵器だと思うかも知れないが、実際、空母について言えば、弾道ミサイルは一種の不対称の攻撃手段に属するのである…

タグ: 空母 刺客 ミサイル 軍事

発信時間: 2010-09-01 16:31:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

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中国国防部の公式サイトは8月19日、解放軍の新型地対艦ミサイル部隊が東中国海で、実弾による「飽和攻撃」の演習を実施したと伝えた。この情報は香港や台湾地域、海外の華字紙の大きな注目を浴びている。

「聯合早報」は、対艦ミサイル「鷹撃62」が初めて紹介された時に西側は非常に注目し、重さ300キロの弾頭は空母あるいは上陸艦など1万トン以上の艦船に焦点をあわせたもので、「空母の刺客」とも言われていると報じた。

実際、多くの軍事愛好家は、この話題はすでに長期にわたり大々的に議論されており、つまりいわゆる「弾道ミサイルが空母を打つ」という内容であることは承知だ。これについては、はっきりさせなければならない問題が幾つかあると考える。

まず、いわゆる「空母の刺客」とは一体、どんなものかということだ。弾道ミサイルは空母にとって非常に致命的な対抗兵器だと思うかも知れないが、実際、空母について言えば、弾道ミサイルは一種の不対称の攻撃手段に属するのである。

反空母弾道ミサイルを空母自身と比較してみるといい。反空母の弾道ミサイルの主要目標は、空母である。米国メディアによると、その有効作戦範囲が2000キロメートル近いことが分かる。つまり、このミサイルは米国本土に届かず、米国本土と太平洋地域のハワイ群島には脅威とならない。振り返れば、空母は世界のどこの隅々にまで到達できるため、他国の内陸奥深くを攻撃することも可能だ。

従って、さらに比較すれば、いわゆる「空母の刺客」が実は防衛用兵器であることに気づくだろう。技術発展の角度から言えば、それは沿岸防衛の兵器に過ぎない。その発展の歴史から見ると、最も早期の沿岸砲は、海岸から数キロメートル、十数キロメートルから数十キロメートルという範囲内にある目標を攻撃することができる。後に沿岸対艦ミサイルが登場したことで、湾岸防衛の距離は数十キロメートルから数百キロメートル近く拡大した。

米メディアに即して言えば、弾道ミサイルは依然として大陸の発射基地に依存しており、海洋防衛の奥行きは数千キロメート押し広がるに過ぎない。本質的には、それはやはり湾岸防衛兵器である。つまり、対空母弾道ミサイルは純粋に防衛のための兵器であり、空母自身、それは逆に純粋に攻撃用の兵器なのだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月1日

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