■「内的修練」が中国に最重要
米国が中国周辺でより多くの不安を引き起こす可能性は非常に高く、少なくとも現段階では、そうすることは決して難しくない。だが、中国は非常に大きいため、小さな面倒に耐える能力はますます強まっており、米国のこうした小さな動きが中国を害するのはますます難しくなっている。中国と大規模な戦略的対決を行う場合、米国の心配はいささかも中国より小さくはない。過去半世紀余りの間、中国は全世界で唯一、米国との間で生じた様々な正面衝突によってむしろ敗退させられることのなかった大国なのである。
「内的修練」は過去、そして今後も、中国が直面する様々な戦略的リスクのために最も必要なことである。内部が強大な中国であってこそ、外部はわれわれが言いたいことに耳を傾けるのだ。我々は冷静に、ありのままに米国に告げなければならない。中国は米国に挑戦しない、だが米国も中国に自らが発展する空間を与えなければならない、と。この数十年、米国は多くの小国を征服し、包囲してきたが、大国の間で最良の選択は平和共存である。米国が中国と競争すると常に言いからには、競争させる自然の選択が中米の将来を決定することになる。
米国がイラク戦争を終結させたことを祝うと同時に、われわれは中国の平和と発展に対する米国人の祝福を非常に聞きたいと思っている。
03年5月1日、ブッシュ大統領は米海軍の航空母艦「リンカーン」の甲板で、「イラクン主要な作戦任務・行動はすでに終了した」と宣言した。横断幕のスローガン「任務を達成」は今では、とてつもない風刺と物笑いの種となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月9日