温家宝総理はイタリアを公式訪問するため、現地時間6日夜10時頃に特別機でローマ入りした。
温総理は7日、ナポリターノ大統領と会談し、「イタリアは西欧諸国の中で比較的早く新中国と国交を樹立した。歴史・文化的側面から遡ると、両国の友好交流にはさらに長い歴史がある。今年は両国の国交樹立40周年にあたり、『中国文化年』が行われている。イタリア側はローマの大通りに赤いランタンを灯し、コロッセウムをチャイナ・レッドで飾り、中国の人々への深い友情を存分に示した。今回のイタリア訪問は、双方の交流や協力をイタリア側と共に全面的に推進することが目的だ。この事に関して私は自信に満ちている」と述べた。
また「中国・EU関係は現在、発展の正念場にある。歴史的責任感のある政治家は、長期的視点に立った選択をしなければならない。中国とEUの包括的戦略パートナーシップの推進において、イタリアが一層の役割を発揮することを希望する」と述べた。
ナポリターノ大統領は「中国は世界金融危機対策の国際協力で決定的な役割を果たし、国際政治・経済問題での影響力を高め続けている。欧州の指導者は今日の世界に生じている変化を見据え、正しい姿勢で対応しなければならない。EUは情勢の変化を認めると共に、団結を強化し、中国側と誠実な対話や協力を行う必要がある。イタリアはこの過程において積極的に貢献する」と述べた。
イタリアはギリシャ、ベルギーに続く、ユーラシア4カ国歴訪の3番目の訪問国。ベルギーでは第8回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議と第13回中国・EU首脳会議に出席した。イタリアの後はトルコを公式訪問する。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年10月8日