中国国防部外事弁公室の副主任である関友飛海軍少将は6日、中国がASEAN諸国軍隊との友好的協力関係を更に発展させることは、中国とASEAN諸国民の根本的利益であり、当該地区及び世界の平和と安定につながるという考えを示した。
10月10日から13日の間、中国国務委員兼国防部長の梁光烈上将率いる代表団はベトナムに向かい、初のASEAN拡大国防相会議に出席する。関友飛氏は6日に中国新聞社の訪問を受けた際、中国はASEAN拡大国防相会議に積極的な態度で臨み、本会議が友好的かつ協調性を持つものとなり、成功することを確信していると述べた。
また、同氏は中国とASEAN諸国の軍事関係に触れ、ここ数年は両者の軍事領域での交流や協力が急速な進歩を遂げているとも語った。
第一に、双方の協力体制の基礎が固まっていること。中国とASEAN諸国の軍事関係は強固な政治的、経済的基礎をその足場としている。政治の面では、2003年地域外大国として中国がいち早く『東南アジア友好協力条約』に加盟し、ASEAN諸国との間に平和と繁栄を目的とする戦略的パートナーシップを構築、経済の面では、2010年、両者は互いに重要な貿易パートナーとして「中国‐ASEAN自由貿易区」を設けた。国際的または地域的問題において、両者は互いに支え合い、協力し合っている。中国にとって、ASEAN諸国は信頼できる兄弟でありパートナーであり隣国なのである。
第二に、上層部による軍事的行き来が頻繁に行われている。近年、中国軍隊の指導者が多くのASEAN諸国を訪問、同時にインドネシア、シンガポール、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア等の国防長官が中国を訪れている。上層部の頻繁な往来は、両者の共通認識を定着させ、両軍の協力体制の枠組みを確定し、双方の軍関係発展を促進する上で重要な役割を果たしている。