家に帰った中国漁船の船長
資料写真:9月12日、中国の漁船を間に挟んだ日本海上保安庁の2隻の巡視船。同日、日本海上保安庁は中国漁船を伴って沖縄県石垣島付近の海域に行き、海上の検査作業のシミュレーションを行った。
釣魚島事件の中国漁船の映像を公開するかどうかという問題が長い間議論されていたが、日本政府は18日夜、衆議院予算委員会の要求に応じて国会で公開することを決定した。
今回公開が決定されたのは日本海上保安庁が撮影した、海上保安庁の巡視船と中国漁船に衝突が発生した全プロセスの録画映像だ。中国漁船の勝椛エ雄船長が拘束されていた期間に日本国内では日本政府に対して何度も映像を公開するよう要求が出されたが、いずれも司法審査の段階では公開には適さないという理由で拒絶されていた。
日本の菅直人首相と仙谷由人官房長官、民主党の岡田克也幹事長などは18日夜、首相官邸でこの件について話し合いを行い、最終的には「国会の公開要求を重視する」という意見で一致した。政府の名義で国会で映像を公開する。
しかし民主党内部では映像の公開が中日関係にマイナスの影響を与えることを懸念し、映像公開の方法について慎重な態度をとる声が依然として存在する。日本メディアによると、最終的には衆議院予算委員会の秘密会議、もしくは国会議員のみを対象とした形式となる可能性がある。
菅首相は話し合いの後「この決定は民主党内の大部分の意見だ」と述べている。しかし録画映像を一般に公開するか否かについて、民主党の枝野幸男幹事長代理は「この件についての論議はまだその段階にまで達していない」としている。
「人民網日本語版」2010年10月19日