日本防衛省は14日、海上自衛隊の演習艦隊による青島寄港の取り止めを発表した。日本海上自衛隊の演習艦隊はもともと今月15日から青島に寄港し、5日間の日程で交流行事等を行う予定だったが、釣魚島沖での漁船衝突事件後、10月10日に中国側がその延期を要請していた。
これを受け、北沢俊美防衛相は11日に中国に再考を求めたが、中国側が難色を示しており、結果、日本防衛省は取り止めを決めた。今回実現できなかった「訪問」について、新華軍事記者は中国海軍某研究所の曹衛東研究員に取材を行った。
資料写真:広東省湛江埠頭を離れ、日本訪問の旅に立つ駆逐艦「深セン」号
記者:両国の軍事関係に影響を与えた主な原因は?
曹氏:日本は我々の隣国だが、遥か西の米、英、仏に比べて中日間の海上軍事面での行き来は非常に少ない。
両国の軍事関係に影響しているものには、歴史的原因と現実的問題がある。例えば、両国はかなり早い段階で演習艦隊による中国訪問を計画していたが、当時の首相の靖国神社参拝等で中日関係が悪化し、計画は大幅に延期され、2008年6月にようやく実現した。ここから、両国関係の前向きな発展の難しさがうかがえる。日本の侵略戦争に対する認識問題が歴史的問題であり、国際法の順守と歴史への尊重によって釣魚島問題を的確に解決することが現実的問題なのである。
記者:日本の海上自衛隊の役割と政府の態度をどう見るか。