人民日報紙は27日紙面で「正しい政治的方向に沿って政治体制改革を積極的・穏当に推進」と題する論説を発表した。論説の概容は以下の通り。
ある国がどのような政治制度を採用し、どのような政治発展路線を歩むかは、結局のところ、その国の最も広範な人民の意志、具体的な国情と歴史・文化的条件によって決まる。
新中国成立から60有余年、どのような政治路線を歩むかについて、われわれはすでに明確な答を出している。この道は、数世代の人々による苦難に満ちた探求の結集であり、近代中国100有余年の歴史的経験の蓄積であり、時代の潮流と人民の願いに沿ったものだ。
「中国の特色ある社会主義政治発展路線を堅持する。党による指導、人民が主人公、法治の有機的統一を堅持する。政治体制改革を積極的・穏当に推進し、社会主義政治制度の整備と発展を不断に推進する」。改革開放と社会主義現代化の要の時期に開かれた党の第17期中央委員会第5回全体会議は、この政治路線の重大な意義を改めて強調した。これは中国の特色ある社会主義の全体的構造に立った重要な戦略的計画であり、われわれが歴史的機会をしっかり捉え、改革開放と社会主義現代化事業の推進に全力を尽くすための根本的な政治的保証だ。
わが党にとって社会主義民主政治の発展は終始不変の奮闘目標だ。早くも1979年にわが党は社会主義政治制度改革・整備の必要性を明確に打ち出し、その後一貫して「われわれの実施する改革は包括的な改革であり、政治体制改革を含む」と強調してきた。30数年来、政治体制改革はわが国の包括的改革の重要な一部として、常に経済・社会発展、政治参与への人民の積極性の高まり、時代の変化に伴い、深まり続けてきた。政治体制改革のたゆまぬ推進は、全党・全国各族人民の創造性・積極性・主体性を喚起し、党と国家の活力を保ち、社会主義民主を拡大し、社会主義法制を整え、わが国の人権事業を促進し、経済・政治・文化・社会の全面的・協調的発展を力強く促し、社会主義現代化事業を制度面から支え、法治面から保障した。
自らの道を歩むーー。これは中国が世界の激変をつぶさに体験し、度重なる苦しみを経験した後に到達した真理であり、中華民族が未来へ向い、壮大に発展する上での指針でもある。歴史的機会を捉え、正しい政治的方向を堅持し、政治体制改革を積極的・穏当に推進し、強大な生命力を備えた社会主義民主政治をたゆまず発展させる。われわれは中国の特色ある社会主義路線を歩み、豊かで強大な民主文明と調和する社会主義現代国家を築く自信および能力を完全に備えている。
「人民網日本語版」2010年10月28日