「アジア回帰」する米国を引きつけたものは?

「アジア回帰」する米国を引きつけたものは?。 米国は従来、一貫して東アジアサミットに欠席していたが、来年から正式に同サミットのメンバーとなることになった。今年のEASにはヒラリー・クリントン国務長官が出席し、来年のオバマ大統領のサミット出席のための下工作をする。ヒラリー長官のアジア太平洋地域訪問はオバマ政権の「アジアへ回帰」する戦略の重要なステップとみられる…

タグ: 東アジアサミット 南中国海 ベトナム

発信時間: 2010-10-27 17:16:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国は従来、一貫して東アジアサミット(EAS)に欠席していたが、来年から正式に同サミットのメンバーとなることになった。今年のEASにはヒラリー・クリントン国務長官が出席し、来年のオバマ大統領のサミット出席のための下工作をする。ヒラリー長官のアジア太平洋地域訪問はオバマ政権の「アジアへ回帰」する戦略の重要なステップとみられる。ワシントンのオブザーバーの間では、米国のこの行動は中国のアジア太平洋地域における影響力を均衡させるためだ、との認識が支配的だ。

「アジア回帰」する米国

ロイター通信によると、ヒラリー長官は(今週、先週の)水曜にハワイ・ホノルルで日本の外相で会談するとともに、米国のアジア太平洋地域に関する政策について講演した。長官はベトナム・ハノイで30日に開かれるEASに出席し、来年のオバマ大統領のサミット出席に向けた下準備をする。長官のベトナム訪問はこの4カ月足らずの間で2回目。

オバマ氏は就任後、イラクから撤退するとの確約を実行し、その政策の重点を東北アジア及び東南アジアへとシフトさせたのは明らかだ。黄海における軍事演習にせよ、南中国海における動揺にせよ、そこにはいずれも米国の影がみられる。米紙ニューヨーク・タイムズの報道によれば、オバマ大統領は来年にパキスタンを訪問すると発表。さらに、中間選挙後にインド、インドネシア、日本と韓国を訪問する計画を明らかにした。

米国を引きつけたものは

実際に、米国は真に東南アジアから離れたことはない、とオブザーバーは指摘する。米国は1951年から相次いで「米国・フィリピン相互防衛条約」や「東南アジア集団防衛条約」「米日安全保障条約」などに調印、アジア太平洋地域の軍事システムの配置を完了させた。ベトナム戦争終結後、米国には東南アジアに対する明確な戦略が欠けていたため、ライス前国務長官が東南アジア諸国連合(アセアン)地域フォーラムに再び欠席するなど、東南アジアへの投資と貿易も総体的に低下傾向をたどっていった。

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