ポルトガル各界は、中国の胡錦涛国家主席が11月6、7の両日に同国を訪問したことでもたらされた実り豊かな成果を高く評価し、各分野での両国関係の一層の発展に重要かつ計り知れない影響をもたらすものと捉えている。
ポルトガル政府のある高官は人民日報の取材に「ポルトガル政府は胡主席の訪問は『非常に重要なもの』であり、『長期的な戦略的意義を持ち、両国関係が引き続き平穏を保ち、持続的に前進する上で重要な推進力と計り知れない働きをもたらす』と考えている」と強調。「両国は包括的戦略パートナーシップを構築した。両国間にはいかなる政治的問題も存在しない」と表明した。
ポルトガル主要紙は7日、紙面全体を使って胡主席の訪問を報道。ルサ通信は「カヴァコ・シルヴァ大統領は胡主席との会談後、両国の友好関係を特に強調した。大統領は『両国間には将来的に、経済貿易・投資分野を中心になお多くの発展の余地がある』と指摘。『胡主席の訪問で非常に前向きな成果が得られた』と述べ、中国がポルトガルでの新たな投資チャンスや投資拡大に関心を持っていることに特に満足を示した」と報じた。
ポルトガルの新聞やテレビは、人々に親しく接する胡主席のイメージも大きく取り上げている。胡主席を護衛するポルトガル騎兵儀仗隊の1人が、驚いた馬から落馬すると、胡主席はわざわざ車を降りて騎兵を気遣い、感謝の意を表明した。この模様が報道されると、現地では大きな反響が起きた。
あるポストガル紙は社説で「中国のもたらした希望」との見出しを掲げ、「現在わが国は財政バランスが崩れ、公的債務が膨張し、金融も非常に難しい状況にある。胡主席の訪問時に両国政府、両国企業の調印した多数の協力協定は、わが国の投資家が自信を強め、債務危機のリスクを緩和する上でプラスの作用を果たした」と強調。胡主席の訪問は「世界に向けて開かれた新しい中国のイメージをもたらした」と指摘した。
「人民網日本語版」2010年11月8日