(2)ボゴール目標の評価を契機に、貿易・投資の自由化と円滑化を一層進め、地域経済の統合を加速する。
(3)明確かつプラスのシグナルを発し、保護貿易主義や保護投資主義に反対し、WTOの多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)がこれまでの成果を確かなものにした上で全面的かつ均衡的成果を早期に上げることを支持する。
(4)能力開発、開発格差の縮小における発展途上国の新たな進展を支援し、途上国が自力で発展する力と経済の内発的動力を強化する。
(5)APECの体制改革を引き続き着実に推進し、協力の効率を高め、協力の活力を強化し、APECの役割と影響力を不断に強化する。
易氏は「目下、アジア太平洋協力は活発な様相を呈し、さまざまな域内貿易計画が持ち上がっている。中国側はAPECが今回の会議を通じて、引き続き自らの強みを発揮し、域内経済統合の推進に一層の貢献を果たすことを希望する。中国側はアジア太平洋地域の経済融合と共同繁栄に寄与するあらゆる協力に対して、原則的に開かれた姿勢でいる。各国と共に協調と協力を強化し、透明で開かれた地域協力の原則を堅持し、多様性や差異性を尊重し、各国の核心的関心に配慮し、アジア太平洋地域の経済協力を着実に進めていきたい。ボゴール目標の評価についてだが、今年は先進国5カ国と自発的に参加する途上国8カ国が評価を受ける。これらの国々は貿易・投資の自由化と円滑化の面で少なからぬ成果を上げているが、商品・サービス・投資分野で依然各種の貿易・投資障壁が存在する。中国側は、ボゴール目標の評価は過去15年間の取り組みに対する総括であるのみならず、将来の取り組みに対する展望であると考える。評価を通じて各国は問題をさらに見極め、措置を明確化し、的確な行動をとるべきだ。各国がさらに共通認識を深め、市場開放推進への決意と流れを強化し、この地域に良好な貿易・投資環境を築き、共同発展実現のために努力することを希望する」と述べた。
「人民網日本語版」2010年11月9日