予測:砲撃は深刻な事故を引き起こさない
中国人民大学国際問題の専門家・金燦栄教授はこう見ている。「朝鮮、韓国、米国のいずれも、半島情勢が収拾がつかないほど悪化することは望んでいない。しかしもし今回の事件で、米国や国際社会が朝鮮への要求を重視しなければ、半島情勢にはリスクがある」
「砲撃事件は、朝鮮が外部の注意を引くために起こしたもので、朝鮮は米国や他の国との会談で、経済などの援助を求めることを期待している。そのため朝鮮も、砲撃事件が収拾がつかないほど進展することは望んでいない」
「米国にしても、米国の朝鮮問題担当特使が北東アジアに訪問したのは、より多くの情報を把握し、各方面と連絡を取り合い、外交ルートを通じて朝鮮に圧力をかけることで、強制的な力を行使することはない。その他にも米国経済が苦境に陥っており、外交でもイラク、イラン、アフガニスタンなどの問題が焦点になっていることから、米国に朝鮮を攻撃する能力はない。韓国も情勢の悪化を望んでおらず、国の安全と経済力の脆弱性も実際的な対応を食い止めている」
「しかし朝鮮の最近の一連の行動から見て、もし米国や国際社会が朝鮮に対して対応することができなければ、朝鮮の望みを満たすことができず、朝鮮は行動をエスカレートさせる可能性がある。そのため今後の半島情勢にはかなりのリスクが存在するだろう」
影響:6カ国協議の再開に不利