江蘇省共産党委員会宣伝部副部長・文化庁庁長である章剣華氏(53)は今年9月22日、初めてのミニブログを投稿した。以来、1日たりとも怠らず毎日更新を続けている。内容は仕事、生活についてや、個人的な考えなど。彼のミニブログが普通の人と違うのは、ほとんどが朝の5-6時という早い時間帯に携帯電話から発信されていることだ。章氏は「いつも仕事が忙しく、毎日スケジュールが詰まっているので朝の時間を利用するしかありません。ミニブログは公開する日記のようなものです。役人も個性や好みがある1人の人間です。それを表現するのに何も怖いことはありません」と語る。新華網が伝えた。
中国では、役人がインターネットを通じて意見を発表するのは何も目新しいことではない。「網絡問政(ネットによる行政の行き過ぎや不正のチェック)」も日に日に常態化、制度化されつつある。一方で、「BBS、ブログの時代から現在のミニブログに至るまで、役人とインターネットの関係は非常に微妙であった」と総括する人もいる。今年4月、雑誌「人民論壇」は人民網と提携し、中国の役人がインターネットに対して感じる「恐怖」をテーマに調査を行った。発表された結論は、「インターネットによる監視を最も恐れているのは宣伝部長と県共産党委員会書記」というものだった。
しかし、それでも多くの政府部門はミニブログをネットユーザーとの交流ツールとして選んでいる。北京市公安局も今年8月1日、ミニブログ、ブログ、動画からなるサービス「平安北京」を開設。20日間でアクセス数は述べ210万を突破、ミニブログのフォロワーも約5万人に達した。
ネットユーザーは、「平安北京」は公安局と一般大衆の距離を縮め、公安局の具体的で親しみやすいイメージを打ち立てるのに役立つだろうとの見方を示している。
「堅い言葉遣い」が並ぶ従来のニュースとは違い、「平安北京」のミニブログには、担当警察官の写真が掲載され、ニュースや安全知識普及の他、ネットユーザーとの交流が行われることもある。