砲撃事件は朝鮮の「綿密な計画」?
韓国が「天安」号事件の北朝鮮による謝罪を諦め、韓国と朝鮮で離れ離れだった家族が涙の面会を果たした。そして、アメリカの大使が6カ国協議で国家間を慌しく往来している時、突如、爆撃音が鳴り響いたのだった。あまりにも理不尽のように思えるが、実は朝鮮の綿密な計画の元に行なわれたものなのだ。「環球ネット」が24日に伝えた。
時機の選択
対外的な「言い訳」が整ったおかげ
朝鮮情勢に詳しい張璉瑰・中国共産党中央党校教授が言うには、「韓国の大規模な軍事演習は朝鮮の砲撃にうまい言い訳を提供した。」
復旦大学国際問題研究院の沈丁立・副院長によると、「天安」号事件が次第にフェードアウトし、何ヶ月も続いたプレッシャーが消えた。そして、アメリカの中間選挙が終わり、オバマ政権が共和党の批判を受けることも朝鮮の予想範囲内のことだった。朝鮮にとってこれとないチャンスの到来であり、今なら何をしても「たいした損失はない」と考えたのである。
注目すべき点は、朝鮮は外交面で周到な下準備をしていたことである。張璉瑰教授は「金正日総書記の2度に渡る中国訪問と中国高官の朝鮮への招待など、世界に中国と朝鮮が戦略的同盟関係である事をアピールした。これにより周りは下手に手出しができず、国連を以ってしても朝鮮に実質的な圧力をかける事ができない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月25日