米軍の対中作戦新戦略「統合エアシーバトル構想」

米軍の対中作戦新戦略「統合エアシーバトル構想」。 「統合エアシーバトル構想」は、米国が西太平洋海域における最高位の軍事行動として描く統合作戦モデルである。中国にとっては、西太平洋海域は中国の国際戦略展開の最前方かつ中心をなすエリアで、中国の利益はこのエリアに集中している。米国にとっては、過去60年以上の間、米国は西太平洋海域で極めて重要な政治面、経済面、安全面での利益を有すると、歴代政府が一貫して公に主張している…

タグ: エアシーバトル ゲイツ 西太平洋 同盟国

発信時間: 2010-11-28 12:10:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

空母「ジョージワシントン」の甲板から離陸する戦闘攻撃機

第三に、西太平洋海域の空海合同軍事演習の強化。米軍は最新鋭の原子力空母ジョージ・ワシントン号を横須賀の海軍基地に配備し、いつでも同盟国、友好国との東シナ海、黄海、南シナ海における空海合同演習に参加できるようにして、中国の軍事力を威嚇、牽制する考えである。

第四に、アジア太平洋地域における基地建設の強化。既に、米軍はマレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナムなどの東南アジア諸国及びオーストラリアで新たな基地の建設、及び、インドの軍事基地の借用を計画し、西太平洋海域における危機対応力の向上を目指している。

◆主要な攻撃目標は中国の「最後の切り札」

米軍の「統合エアシーバトル構想」の重点は、中国軍が「最後の切り札」とする三つの武器・装備への攻撃に集中している。

第一は、中国の衛星及び作戦ネットワークの情報システムを撹乱し、攻撃し、中国軍の指揮コントロールシステムや攻撃能力を崩壊させ、麻痺させ、弱めることにより、自国の空海軍に制空権、制海権を奪取させて主導権を握ること。

第二に、中国のミサイルシステムへの防御と攻撃に空母機動部隊の機動性を組み合わせて、中国の防空の弱点に切り込み、中国内陸のミサイル基地などの戦略の中心に対して全縦深打撃を実施する。

第三に、中国海軍の潜水艦を攻撃し、各種の潜水艦探知システムや水中無人機を運用して中国の潜水艦活動に関する情報を探り、その情報を空海軍の空中対潜部隊に伝え、中国の潜水艦に対して非対称攻撃を実施する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月28日

 

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