米日韓三カ国の外相は7日、ワシントンで共同声明を発表した。要するに世界に向けて「米日韓は三位一体であり、団結連携」して「朝鮮に対し非難と牽制を続ける」ことを誇示したのだ。そして、中国に対しては「朝鮮へ圧力をかけるよう」要請した。
ここ最近、様々な場で行われている米日韓の入り乱れた発言の数々とこの度の共同声明はどのように違うのか、どこからどう考えても何も新しいものを発見する事はできない。また、この度の共同声明が朝鮮半島との緊迫した情勢を緩和するのに有意義であるともとても思えない。
米日韓の合同軍事演習は情勢を険しくするだけでなく、今になっても問題解決の糸口は「中国頼み」である。それにも関わらず、この共同声明は中国の提案に対して少しも積極的な姿勢を示していない。
米国の思う壺
専門家は現在の朝鮮半島の緊迫した情勢は正に米国の狙い通りであると述べている。まず、今回ほど深く米国が東アジアに軍事介入した事はなかった。「同盟国である日本と韓国を朝鮮の脅威から守る」という大義名分を掲げ、米軍の戦闘機や艦艇は悪びれることなく堂々と東北アジアに乗り込んだ。これは、ずっと中国への牽制を強化したいと企んでいた米国にとってはまたとないチャンスである。正に「何とも喜ばしく、目出度い」事だ。
次に、朝鮮半島の緊迫によって元々あった米日、米韓の軍事同盟に加え更に三カ国の協力関係も強まった。米国は半年前よりも段取り良く、より効果的に日本と韓国の軍事力や他の様々な資源を活用する事ができる。これは米国が自由にアジア戦略のための準備を整えることができると言うことである。
そして、日本と韓国はこれまでにないほど、米国にしがみつき、米国に従い、米国の力を頼りにしている。
ほくそ笑む日本