黄海での米韓合同軍事演習が2日目に入った11月29日、米国のスーザン・ライス国連大使は国連の会議で再び朝鮮を非難した。朝鮮半島情勢の危機が依然としてくすぶり続ける中、中国が外交を通じて打ち出した新たな提案は、米国や日本、韓国の冷遇を受けた。
3カ国間の安全協力を求める米日韓?
注意に値するのは、米韓合同軍事演習が終了した2日後、日米は3日から10日にかけて日本の周辺海域や空域、基地において合同実戦軍事演習をする計画を明らかにしたことだ。そして日米は兵士4万4000人、艦艇60隻、航空機400機を参加させるという。
長期にわたって日本は、朝鮮半島の安全情勢に異常ともいえるほど執着してきた。韓国の哨戒船「天安号」の沈没事件が発生してすぐの5月、ワシントン空港で東アジア・太平洋の事務を担当する米国のカート・キャンベル国務次官補が韓国への訪問を終えて帰国するところに出くわしたが、驚くことに待っていた10人余りの記者はほとんどが日本人で、韓国人記者は1人もいなかった。
あるアナリストは、日本が米韓を積極的に支持し、軍事演習に参加する目的は、日米同盟関係を強化し、歴史問題による日韓安全協力への障害を取り除き、日米韓3カ国間安全協力を実現させるためだと分析する。
日本メディアの報道によると、日本、米国、韓国の外相は6日にワシントンで会談し、朝鮮半島情勢について交渉するというが、米国務省の報道官はそれについての事実確認を拒んだ。
冷遇を受けた中国の外交調停提案