楊潔チ外交部長はこのほど中央メディアのインタビューに応じ、過去5年間と今後5年間の中国外交の発展について存分に語った。40分間のインタビューで楊外相は第11次五カ年計画中の中国外交のハイライトを振り返り、第12次五カ年計画中の外交の展望を示すとともに、中米関係、近隣外交、パブリック・ディプロマシーなど注目される問題について心ゆくまで話した。「中国新聞網」が伝えた。
■第11次五カ年計画を振り返る:5つの重要な出来事
第11次五カ年計画の5年間に中国の外交的地位は大きく向上した。中国外交は慶事をうまく取り仕切り、難事を適切に処理し、大事を成し遂げた。中でも中国・アフリカ協力フォーラム北京サミット、北京五輪、上海万博の開催成功、世界金融危機への効果的な対応、気候変動対策への建設的な参与という5つの重要な出来事の持つ影響は計り知れない。
これらの重要な出来事によって、国際舞台の重要な位置への中国の歩みは明らかに加速され、中国の全般的な国際的地位や影響力が高まり、中国が各国と共に共同発展に尽力し、世界の平和を守る重要なパワーであることが世界に示された。
■中米関係:米国は中国を理解する必要がある
中米関係はゼロサムゲームではなく、協力とウィンウィンであるべきだ。相互尊重と対等な付き合いをわきまえてこそ、両国が本当の意味で向き合って進むことが可能になる。ゼロサムゲームだと考える人がいるのなら、それは時代後れの考えであり、排除すべきだ。世界経済のグローバル化によって中米両国は利益の重なる部分が大きくなっている。両国は多数の分野で互恵・ウィンウィンのパートナーシップを構築すべく努力すべきだ。
中米関係の発展においては相互信頼と相互理解の強化が必要だ。中国は米国を理解しなければならないし、米国も同様に中国を理解しなければならない。中国は終始変わらずに平和発展路線を歩み、互恵・ウィンウィンの開放戦略を遂行している。