日本の丹羽宇一郎・駐中国大使が20日から江蘇省南京市を訪問する。「中国広播網」が伝えた。
丹羽大使は20日午後に南京入りし、簡単な記者会見の後、直ちに現地日系企業約80社の関係者と面会する見込みだ。夜には江蘇省の指導者と面会する。実は丹羽氏は大使就任前、江蘇省の経済顧問を3期5年間務めており、同省について不案内ではない。21日のスケジュールはさらに忙しく、早朝から有名な玄武湖解放門で運動する市民等と交流し、その後、南京外国語学校でスピーチ。続いて「中日友好柔道館」を見学する。午後にはシャープとマツダの現地法人を視察する。
ある報道は、初の民間出身の中国大使による地方都市訪問について、経済外交推進の一環と位置づけている。今回の訪問から伊藤忠商事元社長から駐中国大使へ転身した丹羽氏が、日本にとって最も重要な外交の責任のみならず、中日経済貿易の助けを借りて日本の盛り返しを図る菅直人政権の希望をも担っていることが見てとれる。
「人民網日本語版」2010年12月20日