米国は自らの行動によってこれらの質疑に回答すべきだ。さもなくば、北東アジアは「米国の破壊力」について真剣に考える必要がある。戦いと選択とのこの重要な時期にあって、北東アジアはイデオロギー中心の冷戦の古い版図から脱し、地域全体の利益を見極め、北東アジアの大乱の中で自分だけ被害を被らずにすむ国は1つもないということを悟るべきだ。米国はこうした北東アジアの考えを撹乱すべきではない。
米国は考え直すべきだ。米国は強硬姿勢と対抗による平和の保障を煽動しているが、まさにこのロジックが朝鮮半島を戦争の瀬戸際に追いやっているのだ。米国の主張する韓国への「安全の約束」はどこにあるのだ?韓国が求めているのは侵略されない安全だけではなく、国境で衝突が起きず、経済が巻き添えを食わない安全だ。米国はこれを行っているのか?米国は韓国を煽って対朝強硬姿勢をとらせているが、朝鮮が逆に「強硬をもって強硬にのぞむ」ことはないと、どうやって保証するのか?オバマ大統領は昨年、ノーベル平和賞を受賞した。もしその任期中に第二次朝鮮戦争が勃発し、米国大統領として戦争を阻止するための調停を放棄し、さらには中国による調停も阻止するのなら、笑い話を完成させることになるのではないのか?
中国は朝鮮半島の動乱を全く望んでいない。だが、外国が中国の善意を逆手に取って圧力をかけるのは明らかに間違いだ。中国はそれを望まないが、外国が無理強いする試練に耐え抜く能力もあることを知るべきだ。朝鮮半島の災難に中国が足まで浸かった時には、首まで浸かっている国が必ずある。これは決して複雑な論理ではない。
「人民網日本語版」2010年12月21日