米政府関係者は12日、ゲーツ国防長官が核ミサイル部隊を統率する中国人民解放軍第2砲兵司令部を訪問したことを明らかにし、中国軍の核兵器庫のさらなる開放を説得する上で大きな意義があったとした。
台湾の中央通信社(CNA)は、米国防長官の戦略ミサイル部隊訪問は2005年のラムズフェルド前長官以来2人目と伝えた。
ゲーツ長官は、第2砲兵司令部の靖志遠司令官が米戦略総司令部への招待を受け入れたと発表。中国の司令官の米国基地訪問は、中米の軍事関係緩和のわずかな兆しであり、米国の中米軍事関係改善に向けた努力によるわずかだが意義の大きい突破口でもある。
米政府関係者は数十年間、靖司令官および前任の司令官を何度も招待してきたが、断られていた。このため今回の承諾はゲーツ長官の訪中のハイライトとなった。
今回の訪中は中米ハイレベル軍事対話の再開が目的だったが、12日、万里の長城に登り、ゲーツ長官は「多くの成果があった。両国の軍事関係を新たなレベルに押し上げる条件が整った」と語り、今回の訪問に満足した様子だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月13日