今月18日から21日に予定されている胡錦涛国家主席の訪米について、米国のジョン・ハンツマン駐中国大使は12日、人々の心を打つ歴史的な意義に富んだものになる、との見方を示した。「新華網」が伝えた。
ハンツマン大使は記者会見の席上、「今回は国事訪問であり、胡錦涛主席を国賓としてもてなす。両国関係史に残る歴史的なものになる」と述べた。
大使は今回の首脳会談について、気候変動や地域の安全保障などで大きな影響力を持つ2つの大国の代表が話し合うことから、特殊な意味を帯びている、との認識を示した。
両国関係については「オバマ米大統領と胡主席はこの1年余りで7回にわたり会談を行っており、米中戦略経済対話など定期的な交流が順調に進められている。各分野での高官交流も活発で、21世紀の積極的・協力的・全面的な米中関係の構築に取り組んでいる」と説明。
今後の見通しについて「両国関係が日増しに成熟する中で、意見の食い違いは避けられない」としながらも、「共通認識が意見の相違をはるかに上回っている。共通利益は今後、ますます増えていくはずだ」と前向きな見方を示した。
さらに大使は30年以上にわたる両国関係の歩みを振り返った。「上海コミュケが締結された1972年、両国の間には貿易も人的交流も、意思疎通のルートもなかった。当時はまさに世界との一体化に歩み出そうとしているときだった。2001年、世界貿易機関(WTO)に加盟し、中国は世界システムに組み込まれた。そして2011年、国際舞台に立っている」----。
大使はまた、国際舞台に身を置く両国は、イラン核問題や朝鮮半島情勢、経済の再均衡、気候変動問題などいかなる国際問題にも、現実的かつ理性的な態度で対処していく、と指摘。
「現在の米中関係をひと言で表現すると?」という記者からの質問に対し、大使は「良好」と答えた。
「人民網日本語版」2011年1月14日