英誌「Jane's Defence」電子版が24日、中国企業による次世代米軍機調達計画の入札参加に関する記事を掲載するや、すぐにネットユーザーの注目が集まった。この記事の真実性は?中国の戦闘機が本当に米国に輸出されるのか?中国航空工業集団(AVIC)傘下のヘリコプターメーカー、中航直昇機有限責任公司の夏群林副経理と著名な軍事評論家の陳虎氏を取材した。
米当局の回答はまだ得られていないものの、人民解放軍の陳虎大佐は、この情報は根も葉もないうわさではないだろうとの見方を示す。
陳氏によると、長い間、全世界の航空分野は基本的に欧米の大手が独占してきた。中国の航空機が米国の調達計画に参加するとすれば、少なくとも米国側が中国の航空技術、中国が生産する製品を認めたことになる。中国の軍用機が米国の次世代軍用機調達計画を勝ち取る可能性はさておき、中国が先進国の米軍機調達入札に参加すること自体、中国の航空産業にとって新たな出来事であり、その意義は大きい。
陳氏はさらに、「このことは2つの進歩を意味している。ひとつは、技術の進歩。二つ目は概念の進歩。つまり、航空産業が国際市場の競争に組み込まれたということだ。これは航空産業にとって非常に大きな進歩といえる」と指摘する。
夏群林副経理も、AC313によって中国の大型輸送ヘリコプターの全体的な技術水準は第2世代から第3世代への飛躍を遂げ、あらゆる性能が世界の第3世代ヘリコプターのレベルに達していると話す。入札に参加するだけでも、技術的にはまったく後れをとっていないということだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月31日